ぴゅあはーと

                                                  作:嵐山戌吉

主人公 アキラは

ユキを発見して浩輔の携帯電話の番号を聞きに来る

アキラ「ユキー、浩輔の携帯番号わかるー?」

ユキと一緒に居た友人は「浩輔って?」と尋ねた

ユキは「弟」と答えた

ユキは自分の携帯を取り出し「はい」とアキラの方に向けた

ユキの携帯電話が浩輔の携帯番号を表示しそれをアキラに見せる

アキラ「チョイ待ち」といい

アキラは自分の携帯を開き、とある着信を見る

こころのなかで「やっぱ、浩輔からの着信だったのかー」と思う

アキラのほっぺたの絆創膏をみて ユキ「また怪我したの?」

アキラ「お・・おう、w」と頭をかき、続けて

    「日曜の同窓会ユキもいくだろ?」

    「とんぼ返りは大変だから土曜日に帰ろうと思うんだけど、一緒に帰えろうぜ!?」

誘ってもらってユキはとてもうれしそう。

ユキ「うん、帰る」

アキラ「じゃあ、あしたな」といって、アキラはその場をから離れ すぐ後ろの垣根を乗り越える

アキラ「あぎゃ!」ズテっ!と転んでしまった

ユキ「><・・・」「ああやって近道ばっかりして怪我してるの」と友人に呆れ顔で話す

ユキ友人「あ・・・あれって・・・近道?」と苦笑い

ユキの友人はユキの顔をまじまじと見ながら

       「なんか・・・すごくうれしそうねw」

顔を真っ赤ににするユキ

浩輔からの着信があったことを知ったアキラが浩輔に電話をする

するとすぐに浩輔とつながった

浩輔「おー、アキラくん、ひどいなー電話でてくんないんだもん」と不服そうに言う

アキラ「いあ、知らない電話番号から かかってきてもでないぜ!普通」と返事した

浩輔「おお、用心深い、すなわち肝っ玉が小さいんだねー」と小ばかにしたように笑う

アキラ「き・・きさまー」

    「んで、なんだ?携帯電話GETしてうれしくてたまんなかったか?」

浩輔「ちげーわー」

   「明日さー東京に行くんだよねー、んでねー、泊めてくれーってこと」

アキラ「断る!」

浩輔「なんでさー、部屋の中あさってエロDVDみつけてもねーちゃんには

   内緒にしておいてあげるからさー」

アキラ「ばか!エロDVDごとき、おおぴろげに見るさ!ああ、みるとも!みやいでか!」

    「それどころか、エロDVDを首からさげて町を闊歩するさ日常的に!」

    「まいったか!がきんちょ!」

浩輔「いあ、通報するぞー」

アキラ「てかさ、明日はまずいんだよね、そっちに帰るんだ日曜に同窓会があるから」

浩輔「んー?そんなのさー、日曜日に帰ればいいじゃん!解決ー」と能天気そのもの

アキラ「ぶは!とんぼ返りさせる気か!鬼だなおまえ」

浩輔「おー、自分に厳しい鬼のような男ですぅー」

アキラ「ちなみにユキも明日そっちにかえるからな!」

浩輔「ってことは、僕 路頭にまようんですね、そしてのたれ死ぬんですねー」

電話をしているアキラとすれ違う銀髪の男

その銀髪の中性的な男はアキラとすれ違いざまに「同じ匂いがする」とつぶやいた

 妙なものを感じたアキラは少し遅れて振り返る

アキラ「おとこ?」

 土曜日の朝、アキラが目覚めると・・ムニュ・・ポヨポヨw

アキラ「ぶっ!」なんだ???

何か違和感を覚え目覚めるとガラスに映る女の姿をした自分が目に入ってきた

一瞬戸惑うが、すぐに理解する

アキラ「久々になっちまった」

    「よりによって、こんな日に・・・・」

だぶだぶの服を着ている女になった自分の姿をまじまじとみるアキラ

アキラ「なかなかのすばらしい発育」

    「萌え~w」と頬を赤らめながら胸を両手で持ち上げている

するとユキの元に電話がかかってくる アキラからだ、

ユキはうれしそうに電話を取ろうと思うが、

しかし用事をしていて電話を取るのが遅くなり留守番電話に切り替わってしまった

女のアキラ「明日一緒に帰れなくなった。ごめんよ!」ぷちっ!つーつー

ユキの表情は一変・・悲しそう。理由を聞きたいが何故か

電話をかけなおす勇気や気力を失ってしまい・・・電話をポトっと

ベットの上に力なく落とすユキ

ユキの元に電話がかかってくるアキラからだ!

携帯電話にアキラからの着信を示す名前が表示されている

ユキの目はうつろだ・・・・でたくない・・でも、一緒に帰れなくなった

理由が聞きたい気持ちもある・・・なにより、アキラの声を聞きたい・・・

携帯電話を手に取るが、なかなか2つ折になった電話を開くことができない

留守番電話にきりかわる。

慌てて携帯を開くユキ それでも、間に合わず

言葉も出ず留守番電話のアナウンスを聞くことしかできないユキ

女のアキラ「ユキー、まずいことになったー電話してー!」ぷちっ!つーつー

よく聞くとなんと、こともあろうに女からの電話だ!

ユキ「だれ?この女の人?」ユキの顔が怒りに満ちている。

   「なに?どういうこと?」と考えるユキ

   「いやがらせ?!」怒りを抑えきれないユキ当然怒りの矛先はアキラへ!

ユキはアキラに電話をする

すぐに出るアキラ「おおー、ユキちゃんいてよかった」

ユキ「あなただれ!なんで、アキラの携帯つかってんのよ!」

アキラ「へ?」

ユキ「今アキラと一緒にいるの!?」

アキラ「はへ?」

ユキ「っていうか、いまどこにいるの!?」

アキラ「あれ?知らなかったっけ?」

ユキ「しりません!」

アキラ「一回きたことあるべ、駅前のコンビニの上だよ」

ユキ「きーーーー!アキラの家にいるのね!」

   「今すぐ離れて!この馬鹿女!」

   「今すぐ家からでてっ!きーーー!」

アキラ「それが困ったことに出れないんだ」

    「男物の服はやっぱ大きくて胸とか、はだけちゃうし、ズボンなんか脱げちゃう」

ユキ「あ・・・・あなた・・・・きーーーーーーー!どういうこと!」

アキラ「おお・・・そかそか、ユキ勘違いしてるな」

アキラ「俺だよ、俺・・・・また女になってしまったんだ!」

ユキ「・・・・・・!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユキ「えっ!?」

 アキラの家にユキが来てくれた

ユキ「とりあえずそれに着替えて、正月に福袋で買って色が気に入らなかった

   やつだけど、袖を通してないのは、それくらいしかないから・・我慢して」

アキラ「新品じゃないか。もったいない、普段着てるやつでいいのに」

ユキ「いやだ!きもちわるい!」

アキラ「なんでじゃ!w」

    「とにかく腹減ったご飯食べに行こうぜ!」

ユキ「もー、のん気な人ね」と呆れながらいい続けて

   「これからどうすんのよー?」と尋ねた

着替えを終わったアキラは家を出ながら

アキラ「どうするって、男に戻るにきまってんべ!」

ユキ「いや・・だからさ・・・どうやって・・」

アキラ「さぁ?」とまるで他人事のように言う

ユキ「以前どうやって、男に戻ったか思い出して」

アキラ「なんもしてない」

    「朝起きたらかってにもどってた」

ユキ「・・・・(汗)」

   「じゃあ、勝手に戻るのを待つしかないのね?」

アキラ「かな?」と困った顔をしながらいう

ユキ「どれくらいでもどる?」

アキラ「んー、すぐに戻ったこともあるけど、一番長かったのは3日かな」

    「そのときに、ユキにばれたんだ」

    「そそ、そうだったそうだった」と子供の頃のことを思い出しながら笑う

ユキ「いや・・笑ってる場合じゃないと思います」と脳天気なアキラを叱る

   「あのころは子供だったから外見はほとんど変わってなかったし、声もかわってなかったし」

アキラ「そそ、あのころはユキが俺にベタベタひっついてくるから」

ユキ「・・・」真っ赤になる

アキラ「かなり近づいて触ったりしないとわからなかっただろうね」と笑う

その二人の様子を見て回りの人たちはチラチラこちらを見ている

周りから浮いていることに気づいたユキは

ユキ「もうちょっと小さな声で話して。そして、俺とか言わないで」

   「変な目でみられてる・・・少し女らしく・・・ね!」

アキラ「あいお!」

 ファーストフード店内で話し合うことになり店に入った二人が席に着くと

アキラに電話がかかってくる、電話に出ようとするがユキにとめられる

ユキ「声が違うから出ちゃだめよ」

   「ややこしいことになるわ!」

アキラ「そか」と困った顔をする

アキラは誰からの着信か確認すると、浩輔からの着信だ。

とりあえず今は無視しとこうと携帯をしまう。また着信

誰からの着信か確認すると、浩輔からの着信だ。

とりあえず今は無視しとこうと携帯をしまう。また着信

アキラ『どんだけーw』

ユキ「だれから?」

アキラ「おともだちw;」

ユキ「メールでもいれといたら?」

とユキが言い終わるか終わらないかでまた着信

アキラ「んだね、うっさいし」

アキラメール「がっつくなボケ!今忙しい」

ぴっ「メール送信、ふー」とやっと一息

ピロロロローンメール着信

アキラ「はやっ!」

浩輔メール「せんせー、もう東京についてしまいました、興奮をおさえきれましぇーん><b」

アキラメール「東京見物でもしとけ!田舎の鼻垂れ小僧!まずいことに今ユキと

        一緒にいるからメール&電話してくんな!KS」

浩輔メール「自分だけ女といちゃいちゃですか?」

       「今からあんなことやこんなことするんですか?」

アキラメール「お前の姉じゃ!KS」

浩輔メール「ところでKSってなに?」

アキラメール「KS=かす」

浩輔メール「今晩寝ているところを包丁で突き刺す実験いや特訓

       いやいや猛特訓していいですか?」

メールのやり取りをしている間ユキは退屈&寂しそう

メールの内容を見ながら悶絶するアキラ

退屈なのでメールを覗くユキ  アキラは悶絶しているので見られたことに気づいてない

 浩輔からのメール&今晩の合コンが目に飛び込む

ユキ頭の中で『浩輔? 今晩合コン?・・・』

ユキ ガタッっと立ち上がり「じゃあ、帰るね!」と言って帰り支度をさっさと始める

アキラ「へ?」

つかつかと一人で立ち去るユキ

アキラ「ちょいまち!」しかしまだ食べてないので、もったいなくて

席を離れられないアキラ 選択肢①間違った選択 もう一度ユキが怒って立ち去るシーンを作る

振り返るユキ  アキラが追いかけてこないことに苛立ちを覚えている

ユキ「追いかけてもこないなんて!」

   「服だけもらえればよかったのね!」

   「そう!」

   「そりゃあ、そうね!どうすることもできない!」

   「私がいないほうが都合がいい!」

   「私を実家に帰らせ浩輔と合コン!」

    「そう!私がいないほうが都合がいい!」と怒りながらも悲しんでいた

ユキがいなくなったので浩輔と合流するためアキラはメールをうつ

 アキラメール「俺の携帯をとある女に託した!その女と とりあえず合流せよ!」

 浩輔メール「おおー、なんかミステリーw女の子を斡旋してくれるなんてサービス満点w」

場所などのメールのやり取りを終えると

さっきのファーストフード店で、まだ食べているアキラの元に浩輔が来る

 浩輔「おー、アキラくん。そんな趣味あったの?」

アキラ「ぶっ!」食べてるもの噴出す

    「・・・」と冷や汗を流している

    「わかるか?」と尋ねると

浩輔は「いくら女装しても僕の目はごまかせないお」と答えた

 立ち上がりながらうろたえ

アキラ「そうじゃないんだ;;わかるだろうおまえなら・・

    ああ、わかるとも・・あたふた」

浩輔「工事中ちーん」と冗談でアキラの股間さわる

2人「ぎゃーーーーー」

アキラ「てめー、どこさわってやがんだ!」と浩輔につかみかかると

浩輔はアキラの胸に顔が押さえつけられて「もえー」と萌えている

アキラ「きしょい!きしょすぐる!」と浩輔を突き放す

    「だめだ!今晩お前を泊めることはできないぞ!」

浩輔「なんでさー」

アキラ「お前みたいな獣と一晩一緒にすごせるか!」

浩輔「ねーちゃんもさっき荷物もって駅の方行ったし」

   「危うく見つかるとこだったよ」

   「アキラ君とこしか泊るとこないね」と、きまりだね!みたいな顔をして言う

アキラ「なんだって!!」

駅のホームにつき携帯を見るユキ

電話は鳴らない

ユキ「何なんだろう・・あんなに、楽しみにしていた・・」

電車のが到着し「馬鹿みたい」と言いながら乗り込むと涙がこぼれてくる

ユキ「つまんない・・・」

電車の扉がしまった

ユキを止めるため急いで駅に向かうアキラと浩輔

ユキに電話をするアキラ  

ユキは着信に気づくが出ない

電車のなかのユキを浩輔が発見するがばれたくないので顔を伏せる浩輔

ユキを探すためアキラは周りを見回していると昨日の銀髪の男が目に入った  

↑ミッドポイント 話が収束に向かって加速するきっかけ

アキラは銀髪の男をみて電話切る  

ユキの携帯の着信バイブもすぐに止まってしまう

アキラはその銀髪の男に妙な何かを感じていた

アキラ「!」「そうか!あいつか!!」

    「そうか!、わかったぞ!」

    「浩輔あいつだ!?わかるか?あの銀髪の男」

浩輔「んー?きょろきょろ」と探してみる

アキラ「あいつを捕まえるんだ!」

浩輔「んー?なんでー?」

アキラ「あいつを捕まえたら男に戻れる!」

浩輔「ふぅーん?」とまったく興味のない様子だが

アキラ「そうしたらお前は今晩路頭に迷わなくてすむって寸法だ!」と言うと

浩輔「そなの!」ハイテンションで返事をしてきた

しかし、そんな事を話している内に人ごみの中に銀髪の男の姿を見失ってしまう

アキラ「北口のほうへ走れ!俺は東口から回り込む!」

浩輔「えー?北ってどっちー?」と言いながらアキラについてくる

アキラ「って、何で俺に」と、言うが周りえを見て「私についてきてんの?!」と言いなおした

浩輔「だってわかんないんだもんw」

「あっちだー」だだだ「こっちだー」だだだ・・・と走り回る

さっきのまま電話を見つめているユキ「・・・」電車は走る

「そっちだー」だだだ

アキラ「だめだ広すぎる」

    「ユキにも手伝ってもらおう、あんた地理わかってないし、つかえないー」と電話を取り出す

浩輔「ねーちゃん、さっきの電車でかえっちゃったよ」とあっけらかんに言う

アキラ「えっ!」

    「・・・・」ユキが、いないことを知ったアキラはがっくりくる

    「帰っちゃったのか・・・・」 めずらしく真面目な顔をしてその場にへたり込むアキラ

沈黙

浩輔「どうする?」

・・・・

アキラ「だめ・・・・どうにもなんない」

沈黙

浩輔「僕今晩どうしたらいいのかなー?」と自分の心配しかしていない

アキラ「徹夜ね、合コンが終わったら、駅前の

    24時間営業のファミレスに来るといいわ」

浩輔「・・・・」それはちょっと勘弁してもらいたいって顔をしている

アキラ「人目のないところで2人きりになるのはまっぴらごめんよ・・・」

浩輔「なんか・・・すげー、会ったときより女っぽくなってるよ・・・」とまた萌えている

アキラ「そう?・・」と言いながら浩輔の顔に身の危険を感じている

浩輔「うお!」っといいながらアキラに覆いかぶさる

アキラ「きゃー」

浩輔「ちげーよ」と言いながら さらにアキラを押さえ込む

アキラ「なにが!この獣―!」

浩輔「ちげーよ、ちげーよハァハァ」

ユキ「なにしてんの!こんなとこで!」

アキラはユキの声を聞いて少し驚きながら

アキラ「ユキちゃん!」と浩輔を突き飛ばしてユキに抱きつく

ユキ「ちょっと!」と人目が多いのにと困っている

ユキを見つけて喜んでいる姿はまるで女の子の様

こそこそ隠れてる浩輔

ユキ「浩輔!」

浩輔「はひ!」

アキラ「あのね、男に戻る方法を見つけたの!」

    「銀髪の男が私を男に戻す方法を知っているはず」

ユキ「そうなの!?」 と答えながらアキラをまじまじと見るユキ

ユキ「やだアキラ、本当に女の子みたい・・・」

浩輔「あのー」っというがユキにうるさいとばかりに目で制止される浩輔

アキラ「ん?・・・女の子だよ」

ユキ「!」  『まずい!気持ちまで女の子になってきているんだわ!』『急がなければ!』

浩輔「あのー」

一同無視w

ユキ「それで、その銀髪の男はどこにいるの?」

浩輔「あのー」

アキラ「それが・・・見失って・・」

浩輔「あそこにいます」といいながらガラス越しに見える別の建物の中で

食事をしている銀髪の男を指差す。

ユキとアキラは指が指されたほうを確認し発見する

アキラ「2Fだ!行って!浩輔!」

浩輔「なんで、ぼく」と嫌がっている

アキラ「男の子でしょー!」

浩輔「ひえー」といいながら走り出し別の建物の方へ走っていった

アキラ「ユキちゃん、行こう」

ユキ「うん」

アキラ「こっち!」「近道」という

ユキはギクッ!っとしながら「やっぱり・・・;;」と困った顔をしている

ユキを抱きかかえ塀の上に登らそうとする

ユキ「ちょっと!どこ触ってんの!」とポコポコ アキラの事を殴る

アキラ「何言ってんの!女同士で!」

    「てか、おもい!」

ユキ「重くない!軽い!!」

塀の上に登ったユキはアキラを引っ張りあげる

だが今度は塀の向こうへ降りなくてはならない

ユキ「え・・・高くない?」

アキラは躊躇なくずり落ちる

下からアキラは「早く!」

ユキ「だめ!無理!」

アキラ「ちゃんと受け止めるから」

昔一緒に遊んでるとき同じようなことがあったことを思い出している

勇気を振り絞って飛ぶユキ

アキラはつぶれながらも何とか受け止めユキの手を引っ張りながら走る

ユキは昔一緒に手をつないで走り回っていたことを思い出していた

エスカレーターを駆け上がり店に到着

店内を見回すと浩輔が銀髪の男と一緒に食事中だった

浩輔はこちらを見つけると手を振りながら

浩輔「おー、おそかったねー」と言う

ユキはアキラの顔見ながら「やっぱり・・全然近道じゃない;」と呆れ顔

浩輔「合席お願いしたんだ。席いっぱい開いてるけど」

   「注文もしといたよ。んで、とりあえず2人とも1000円ずつちょうしゅー」と暢気に言う

 銀髪の男の隣に席を引っ付け座るアキラ しかも、鬼の形相で顔近づける

銀髪の男「なんだなんだ??」

アキラ「なんだじゃないわよ!教えて!」

銀髪の男「なにを?;」

アキラ「きえー、すっとぼけんじゃないよー!」と男をポコポコたこ殴り

アキラ「男に戻る方法をおしえるのよー!」さらに続けて たこ殴り

銀髪の男「何のことだかわかりません」

アキラ「あなた『同じにおいがする』っていったでしょ!」

銀髪の男「はぁ」

      ・・・・・

      「独り言をいう癖はあります・・・」

アキラ「なに!?」

銀髪「とにかく通報する時間をください」とぐったりその場に倒れこんだ

アキラ「・・・!」無力にうなだれる銀髪の男を見て無関係だと悟る

時間が迫る

もう戻れないのかもしれない

浩輔「あー、とにかく僕待ち合わせの時間が近いしいくねー」

アキラ「きさまー!この期に及んで合コンとか!キャンセルしろ!」

浩輔アキラをぶちながら「こらー!合コンとかNGワードだろー!」

アキラ「ははっ!ばらしてやったぜ!まいったかガキンチョ! 」

あきれながらユキ「ふん!知ってたわよ、2人で合コンたくらんでたことくらい」

浩輔&アキラ「ふたり??!!」

浩輔「ぷっ!アキラ君と合コンなんてありえない」と苦笑いし

   「戦時中の話でもされたらたまんない!ぷぷぷ」と噴出しそうなのをこらえている

アキラ「ぼけーっ!おまえらみたいな乳臭いやつらと合コンなんかするか!」と言うが

あかんべーをしながら去っていく浩輔

その場に取り残された2人

ユキの誤解が解ける

呆然としながらアキラを見るユキ

ユキ『そうだったのね・・』

   『浩輔が迷惑をかけていただけだったのに・・』

   『ごめんね・・』

 異性であることなんて関係なく仲良く遊んでいたあの頃

異性であるために昔のように接することがなくなっていたことを

今同性になり気づく・・・いつもより近く

それを望んでいた・・・・

お互いに・・・・

性別を超え ・・・愛していた・・・

涙があふれてきた・・・悲しいからじゃない

そう、うれしいんだ・・・

二人だけの時間と空間の温かい光に包まれる

アキラ「こ・・この光は・・・」

    「昔何度か感じたことがある・・・」

ユキ「ピュアなハートのエナジー・・」

暖かい光がやがて消えると

アキラの姿は男に戻っていた

アキラは立ち上がり爽やかな白い歯を見せた笑顔をみせながら

アキラ「さぁ、帰ろう」とユキに手を差し伸べた

ユキ「きゃーーーーーーー!」

アキラ「あ?」

しかし体格が大きくなったためズボンはチャックが壊れパンツまるだし

上半身はパッツンパッツンだった

 

選択肢②ユキ怒って立ち去ろうとする 正しい選択 追いかける

ユキ「なんて格好してるの!ばか!!」

アキラ「えー!」理不尽な罵声に驚愕する

怒って立ち去るユキを

アキラ「まてよー」と追いかけ捕まえユキの肩を抱き

恥ずかしそうに向こうを向いているユキ

しばらくすると向こうを向いたままだがユキは

アキラのほうへ顔をかしげ「早く着替えないとね」と微笑む

アキラ「おし!近道すんべ!」

ユキ「やだ!」

おわり

2009・12月末